僕とオタクと女の子
1.はじめに
どうも、そらまるです。
正直、前回の教職授業の闇について書いたブログが想像以上の大反響を呼んでいたようで、本当にありがとうございました。
書き手としては読む人がいるからこそ、書きたいなと思うものなので嬉しい限りです。
今回は前回の内容の口直しになるような補完的な内容を書いていきますので、よろしくお願いします。
前置きはこれくらいにして……
僕はいわゆるオタクです(笑)。
それこそ、月一くらいのペースでアニメ・声優さんのライブやイベントに参加しているような典型的なオタクです。
でも僕がオタクになったのは、今思うと様々な偶然があってこそかなと思います。
その話を今回は中心に語りたいなと思います。
2.中学卒業までの僕
僕は、両親が割と厳しい人だったので、あまりゲームや漫画などと触れ合うことがありませんでした。
小学生のときに見ていたアニメといえば、国民的アニメを除くと、
・メジャー(これは野球が好きだったので全シリーズ見ていた)
・イナズマイレブン(我らの世代のバイブル)
本当に主要なのはこんな感じでした。
特にイナズマイレブンは、あの必殺技を撃つために練習してました(笑)。
(ゴッドハンド出そうとして、突き指したこともあった)
あと、コロコロコミックは買ってましたね。
ドラベース、ケシカスくん、ペンギンの問題、でんじゃらすじーさん、カービィ、スーパーマリオくん、ベイブレード
メンツ強過ぎませんか??
っていうようなコロコロコミックは弟と割り勘して毎月買っていました。
ジャンプは……
買ってなかったですね……
そのせいで、ワンピースとか高校入るまでキャラの名前しかマジで分からなかったんで……
そんなオタクとは無縁だった僕に転機が訪れたのは中2の冬。
夜も11時までに寝るような健康優良児だった僕ですが、その日は午前2時ごろに目が覚めたので、テレビを付けました。
そのとき、放送していたのが…
「ニセコイ」の第2話。
第1話を見ていなかったので、楽と千棘、小咲の関係がイマイチ分かっていませんでしたが、中学生ながらにラブコメというのはとてもテンションが上がりました。
物欲がなく、少ないお小遣いもあまり遣わなかった僕が、貰ったお年玉で、このときニセコイをまとめ買いしました。
読めば読むほど、ヒロイン達の恋模様から目が離せない……
そして、中3の修学旅行で、お土産代などで親からもらったお小遣い(1万円)を少しちょろまかして、最新刊を買うくらいのハマり方でした。
ただ、この時点でもまだオタクではなかったかなと思います。
3.高校入学。ある女の子との出会い。
そんな僕は、ニセコイで見たような高校生活を夢見て高校に入学しました。
体育祭、文化祭、可愛い女の子と付き合ったり、お祭りデートとか……
などなど思っていました。
そんなときに出会ったのが、一人のクラスメートの女の子。
身長が低くて、ハキハキと喋り、ニコニコ笑顔で、中学時代生徒会役員をしていたという彼女に僕は一目惚れしました。
クラスで学級委員のような係決めのときに、学級委員は希望者が出たのですが、副学級委員は女子が彼女に決定されましたが、男子の希望者はゼロ。
この状況で思ったのは……
「副学級委員に立候補すれば、あの子とお近づきになれるのでは??」
これでした。
「誰もやらないなら俺がやります!!」
こんな風に貧乏くじを引いたことを装って、僕は心の中でガッツポーズをしていました(笑)。
そのときに初めて話をしたのですが
「副学級委員よろしく〜。そらくんっていい名前だよね!珍しいから、自己紹介で覚えちゃった!そらくんって呼んでいいかな?」
「ど、どうぞ…こちらこそ1年間よろしくね!」
こんな会話をしてました。
その後、LINEとTwitterの交換にも成功した僕は彼女のツイートを見ていたところ、見知らぬ漫画のアイコンだったのに気づきました。
なんだろう、このグロそうな漫画のアイコン??
次の日に彼女に聞いてみたところ、ヤンジャンで連載中の漫画、東京喰種だということが分かりました。
グロそうだけど、興味はあった僕は同じ部活の友達から借りて読みました。
面白過ぎる……
その流れでアニメも見ました。
もしかして、深夜にはこんなに面白いアニメが溢れているのか…
と思いました。
そして、その女の子が面白いとオススメしてくれたちはやふるの漫画をTSUTAYAで全巻借りて読み、化物語のアニメを見て、僕は徐々にアニメへのめり込んでいきました。
そして、彼女は小説も好きだったからか国語科目の成績が良かったのですが、僕の成績もなぜか国語科目は点数が良くなって行きました。
我ながら単純過ぎて、アホだなと思いますが、今こうして文を書くのが好きになったのも彼女の影響なのかなと思っていたりします。
こうして、高校生活が半年ほど経ったある冬、彼女がある野球部の部員と仲良く帰ってるのを偶然目撃しました。
僕は、直感で彼氏だと思い、超絶ショックを受けました。
その子のことは諦めて、高校生活で2人の女の子と付き合いました。
結論から言うと、全く上手く行かなかったです。
心に空いた穴を埋めようと、無理に忘れようとしたから余計にダメになっていきました。
本当に失礼で最低な男だったと思います、我ながら。
お祭りデートに行ったり、君の名は。を見に行ったり、ご飯食べに行ったり、カラオケに行ったり、それっぽいことはしていたはずなのに満たされない。
こんなことなら、スッキリと断った方が絶対によかったと今でも思っています。
そんな不安定だった高2の時期に僕は、いじめでクラスに居場所を無くしました。
でも、そんな中でもその女の子は未だに同じクラスで仲良くしてくれて。
東京喰種:reの話や生徒会、部活の話をしていたのを覚えています。
そして、彼女は正義感が強かった。
だからこそ、この問題の直接の原因はたぶん僕だと思います。
結論から言うと…
彼女はだんだん学校を休むようになっていきました。
悪くなるクラスの雰囲気、止めようとしない同調圧力。
これらにたぶん耐えられなかったんだろうなと思います。
彼女の悪口をいじめの主犯格が言い出していたのも知っていました。
だから、生徒指導の先生、担任の先生、擁護の先生、学校を巻き込んで主犯格と僕の1対1の話し合いがおこなわれました。
(間に先生方はいる)
どうして、こんなことをしたのか聞いたところ、
「なんとなく、ウザかったから。」
と返ってきました。
僕はあまりにも許せなかった。
「お前のようなクズは絶対に人生がいつか終わる。
そんな…そんなことで、人の人生をめちゃくちゃにしていいと思ってるのか、このゴミが!!」
僕は殴りかかろうと椅子を蹴り飛ばした時に生徒指導の先生に止められました。
その後、主犯格と今後一切関わらないということで話がまとまり、謝罪はなく帰っていきました。
その日から僕はずっと高3になるまで昼休みは図書室か保健室に行くような生徒になっていました。
あのクラスにいることが嫌で仕方なかったので…
僕は図書室で物語シリーズ、掟上今日子シリーズ、三月のライオンなどを全巻読んで楽しんでいました。
そして、休みがちな彼女が授業に出ずにたまに保健室に放課後来ているのを知っていたので、ノートやプリントを渡していました。
授業に出れているだけ、僕は幸せだと思いました。
部活が…部活でキャプテンをしていたのと、部活の仲間が僕が孤立した時に誰1人として僕の悪い噂を信じなかったのも救いとなっていました。
そうして、高3の春。
僕と彼女の共通の親友である高1の時の学級委員(僕と同じ部活だった)と同じクラスになり、3人でまた、学級委員と副学級委員になりました。
おそらく、先生が気を回してくれていて、いじめグループのメンバーは1人しかおらず、腰巾着みたいなものだったので、実質攻撃は何もしてこなかったです。
僕はその学級委員と行動していて、他のクラスメートともまあ普通の関係は築けていました。
ただ、いじめというのは傷が簡単に消えない。
僕は仮面を被ったように本心を見せないようになり、彼女も以前より増して学校に来なくなりました。
そんな中、僕が出会ったのがラブライブ!でした。
高2の冬にSnow halationを聞いて、凄くいい曲だなと思っていましたが、でもアイドルアニメなんてwwww
とバカにしていました。
そんなときに入ってきた部活の後輩の趣味垢を偶然見つけたところ、アイコンもヘッダーもラブライブ。
「そんなに面白いのか??」
僕は興味を持ち、見てみました。
陳腐なアイドルアニメ?とんでもない。
彼女達の真っ直ぐな情熱は、悩み、暗かった自分の心に突き刺さりました。
僕は、その勢いで続編であるラブライブ!サンシャイン!!も見ることにしました。
1期3話まではμ'sの焼き直しだな…
μ's出てこないかなーと思っていました。
しかし、1期4話を見て僕の考えは180°変わりました。
スクールアイドル部に入ろうか悩む花丸ちゃんにかけた千歌ちゃんの言葉。
「大切なのはできるかどうかじゃない。やりたいかどうかだよ。」
この言葉に僕は涙が止まらなかったです。
部活が上手いわけでもなく、人間関係も良くない。
でも、やりたいかどうか自分の心のままに決めていいんだ。
これは、自分のことを「普通怪獣」と自称していた千歌ちゃんだからこそ、僕に刺さった最高の言葉だったと思います。
それから、Aqours声優にもハマり、2ndライブツアーのレポ漫画を見たり、浦ラジ聞いたりしてました。
そして、サンシャイン2期も佳境に差し掛かり、僕と学級委員の友達は2人、教室で受験勉強をしていました。
あの子は二学期になってから文化祭と体育祭しか顔を見せず、2人で心配していましたが、受験が目前に控えていてそれどころではありませんでした。
そんなある日。
誰も来るはずのない教室のドアが開いたので、誰かなと思ったら、その女の子でした。
彼女いわく、
「まさか2人がいるとは思わなかったな。ウチは卒業出来ないから、制服の着納めに来たんだ。」
と。
出席日数。
高校が義務教育じゃないことを改めて痛感しました。
僕ら3人は受験勉強なんて忘れて、最終下校の19時までずっと話していました。
そして、方向も同じなので、一緒に帰っていると、
「ウチね、進学先決まったんだ。入学前考えると全然、想像してなかった所だったけどさ…2人は頑張ってね!!それと、3年間本当にありがとう!!」
本当に辛かった。
そのとき、なんて言ったのか僕自身も覚えていません。
ただ、卒業しても、また遊びたいねという話をしたことは覚えています。
こうして、僕と彼はなんとか受験を終わらせて無事に大学生になれました。
僕は大学でいい友達に出会い、そしてオタクとして楽しく過ごしています。
本当に毎日充実してるなと思います。
(教職はアレですけどね)
4.おわりに
後日談ですが、去年の冬にお互いの近況報告も兼ねて3人でカラオケに行きました。
それぞれに楽しい充実した大学生活を送ってることが分かって僕は凄く嬉しかったです。
(カラオケの点数は僕以外の2人が超絶上手かったので、かなり悲惨なことになっていました(笑)。)
帰りにその子の彼氏くんへのクリスマスプレゼントのアドバイスを男2人ですることになり、センスのない我々は非常に苦しむことになりました(笑)。
彼女に帰りの電車で
「そらくんってそういえばいつから、アニメにハマったの?」
と無邪気に聞かれました。
僕は笑ってこう言いました。
「さあ、いつだったかなあ?」
漫画じゃないから全部は上手くいったわけじゃないけど。
これが僕の原点のお話。