私とラブライブ~μ'sという存在~
私にとってラブライブは出会いであり、原点である。
これは変わらない事実である。
高2の冬にSnow halationという曲に出会い、3年が経ち、私は大学2回生の冬を迎えていた。
初めて行ったライブはAqours3rdライブであったように、3年前、私がラブライブと出会った時にはもうμ'sは既に伝説に、そこにはいなくなっていたのである。
そして、今回。
ラブライブフェスであのμ'sを生で見られるという機会をいただいた。
私は伝説であるμ's、大好きなAqours、Saint Snow、フレッシュで応援していきたい虹ヶ咲学園。
この3世代が集結する奇跡に1月19日、現地で立ち会うことになったのであった。
ぼららら、スノハレ、ノーブラ…etc
自分が大好きな楽曲ばかりである。
しかし、一抹の不安があった。
それは自分がAqoursのライブに"慣れて"しまっていること。
μ'sを生でLVも含めて当時の姿を一度も見たことのない私にとって思い出補正なんてものは一切存在しない。
今のAqoursのライブはシンクロ率を大幅に上げた圧倒的なダンスパフォーマンスを見せている。
現在のμ'sを見て、過去との幻影という形で全てが崩壊してしまうのではないかと思った。
他現場でμ'sのメンバーを見たことはあったが、μ'sとしてステージにもう一度立ってパフォーマンスが出来る状態が思い浮かばなかったのだ。
そして、初日はLV、2日目は現地という形で参加した。
結論から言おう。
μ'sは……確かに伝説は存在していた。
会場に入ってから、15分前くらいになるとぼらららがBGMで流れ始めた。
そして、集まる観客達は4年分の思い出を再確認するようにコールをしていた。
私もいつの間にかコールをしていた。
曲が変わる度に色を変えて、コールをしながら、静かに待つ開演の時。
堪らなく気持ちよかった。
少し脱線してしまったが、本題に入ろう。
Aqours(未ホラ)→虹→サンシャインユニット→Saint Snow→Aqours→μ's(初日)
Aqours(未ホラ)→虹→サンシャインユニット→Saint Snow→μ's→Aqours(2日目)
どうして順番を入れ替えたのか。
それはμ'sがファイナルライブで事実上、ラブライブから離れてからAqoursが必死に守っていたバトンをAqoursが繋いでいたからである。
Aqoursが持っているバトンを虹に繋ぎ、Aqoursがまた受け取り、大先輩μ'sに文字通り返したのが初日。
2日目のμ'sとAqoursを入れ替えたのはμ'sだけではなく、今コンテンツの中心を担っているのはAqoursであるという意思表示だったのではないかとも読み取れる。(Aqoursの選んだセトリもそれを示唆するものが多かった)
μ'sがいる中で2日間披露した届かない星だとしても。
μ'sという届かない星だって手を伸ばしてみようと彼女達が進んできたからこそ。
このラブライブフェスを開催できたのではないかと私は考える。
そして、μ'sである。
パフォーマンスだけ見るとはっきり言わせてもらうとAqoursのパフォーマンスよりブランクを感じるものであったと言えるだろう。
しかし、なんだあの9人の存在感。
ぼらららでステージに現れた9人のシルエットを見ただけで私はゾクゾクしてしまった。
会場の一体感。熱量。全てにおいて見たことのないレベルであった。
これが"μ's"と言わんばかりのぼらららが終わってからのトロッコアニメメドレーはまさに圧巻の内容であった。
そして、ラブライブと出会うきっかけとなったSnow halation。
美しいというか……この曲を現地で聞ける日が来るとは思っていなくて私は呆然としていた。
パフォーマンスの質、それは4年前と比較すると落ちたものであったのかもしれない。
だが、μ'sの魂。μ'sの想い。
4年分の全てがここに詰まっていたとはっきり断言できる。
そう。
あのさいたまスーパーアリーナに確かにμ'sは存在していたのである。
2日目の挨拶にえみつんがこう言った。
「私たちはずっとμ'sです。」
その通りである。
私が出会った時にμ'sはいなかったのではない。
私がμ'sのことを本当の意味で見れていなかったのである。
今後、μ'sの活動が活発になるとは正直な所、今回のライブを見て思えなかった。
だからこそ、9周年という節目で彼女達に会えたのは奇跡であったと感じている。
でも、悲観することは無い。
μ'sは私たちと一緒にいる。
そして、Aqours、Saint Snowや虹ヶ咲学園という最高の後輩たちもいる。
私はまだまだラブライブから目が離せないのである。
私の大好きなラブライブの3世代の駆ける虹がさらに大きなものになることをこれからも願って……
余談ですが、Snow halationの聖地である行幸通りに夜行バスまで時間があったので行ってみました。
曲を聞いた後に行くと、綺麗で感慨深いものでした。